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株式会社アットワーク

自らのこだわりと先見の明で、人が集う街づくりを目指す!!

 

杉浦時彦社長

株式会社アットワーク/AT WORK CO.,LTD
     http://www.at-work.co.jp

 代表取締役社長  杉浦 時彦
 会社所在地 / 茨城県水戸市南町2-3-25
                      アットワークビル

 事業内容  / メンズ、レディス衣料品、服飾、
           
雑貨販売
 創     業    / 昭和61年(法人設立昭和61年)
 店 舗 数   / 14店舗(平成18年3月末現在)

 

 

 時代の最先端を担うセレクトショップを多店舗展開

 衣料品販売の中でも、ここ最近注目を集めているのが「セレクトショップ」です。「セレクトショップ」とは、いろいろな国のブランド品をセレクトして買い付けて、これを独自に編集して売る店のことです。このセレクトショップは、バイヤー(買い付け人)がファッションに敏感でトレンドをいち早く取り入れていく感性を持っていることと、セレクトした商品に店のコンセプトや匂いがあり、そして顧客から共感を得ることが重要となります。
 時代の最先端を担っている業態と言えますが、水戸市南町の裏通りを中心にこのセレクトショップを核として14店舗展開し、20代前後から50代後半までの男女と幅広い層のお客さんから支持を得た営業を行っているのが、株式会社アットワークです。
 「ファッションを仕事に選んだ理由は好きだったから・・・。そして、世の中の動きをいち早く具現化し、自らを常に時代の最先端に置くことのできる、厳しいけれどいつもドキドキワクワクの世界だから。プライベートにおいても全てがファッション目線になってしまう。だから毎日が社名と同様に”常に活動中”なのです。」と杉浦社長は言います。

 

 一歩先を見る目と店のコンセプトが顧客をひきつける

 地元の水戸市で店舗展開している杉浦社長ですが、大学生以前は地方コンプレックスを持ち、東京にあこがれる青年でした。しかし、4年間の東京での大学生活を送るうちに、自分も含めて東京にいるほとんどが地方出身者であると気付き、そして郷土愛に目覚めます。

 「東京と水戸のファッションの距離をできるだけ縮めたいと思った。自分の生まれた水戸をより感度の高い街にしたいと思った。」
 最初のオリジナル店は、水戸市の路地裏でわずか4.5坪のメンズ向けの小さなショップでしたが、社長自身が海外で買い付けた独自性溢れる品揃えがお客の評判を呼び、全国版ファッション誌にも紹介されるようになります。そして次々と店舗を水戸市南町の裏通り界隈を中心に増やし続け、今や14店舗(メンズ9店舗、レディス5店舗)を出店するに至っています。

 「自分の欲しい服を集めて店を開いていくうちに、人が集まり店も増えていった。周りに左右されず、自分のこれぞと思うスタイルにこだわってきたこと、そして先を見る目、それもお客さんに共感してもらえる”一歩先を見る目”が備わっていたことが、ここまで来れた最大の要因であると思います。」
 顧客が求めることに単に迎合するのではなく、「一歩進んだ自分のスタイルをお客様に理解してもらうことが大事」と語る杉浦社長。まさに、それこそがセレクトショップに不可欠な”自らの店の匂い”なのです。
 そして、来店した顧客に理解してもらうために、心からのもてなしを心掛けていることも見逃してはなりません。

 

 社員の意識改革こそが今後の発展の鍵

 営業方針は杉浦社長が指示していますが、店舗数、従業員数も増えていることから、各現場部分は店長に任せているとのこと。メンズ、レディスを問わず、常に顧客に対して自らのスタイル・匂いを演出する同社としては、販売スタッフの意識やスキルを向上させる人材育成も重要となります。
 杉浦社長は、パートも含め50数名いる従業員に対して、直接対話する機会を多く設け社員の意識改革に努めているそうです。
 「我々の業界は、好きな格好・スタイルで営業、特別辛い力仕事があるわけでもないので、”楽で自由な仕事”と安易な気持ちで就職希望してくる若者が最近我が社にも増えてきております。しかし、そのような気持ちではこの業界は務まらないと常々諭しているんです。」
 自由と厳しさは表裏一体、表向きの格好良さでなく筋の通った社員を育てることが、より一層の飛躍を目指す同社にとっては必須の課題であります。

 

 これからの夢の実現、そして地域活性化のために保証協会の存在は不可欠

 前述のとおり、水戸市南町界隈の裏通りに多数の店舗を集中させ営業している同社。
 「商店街の表通りだと、自分の店が埋もれてしまう。特に現在の車社会だと、こだわりを持っていても小さな店には気が付かないで通り過ぎてしまう。
 反面、一歩裏通りに入ると、街のいろいろな側面が見えてきて人情味もある。その中で、個性・こだわりを持つ店を出せば、大勢ではなくても共感してくれるお客さんは必ず出てくる。また、近くに店舗が多数あることによって、お客さんが回遊できる楽しみを演出できるんです。店毎にコンセプトやターゲットも少しずつ異なっており、飽きさせることはないと思う。そして、他の店や業種とうまくリンクすれば、一つの街づくりが形成されてくる。それも大きな楽しみの一つ、そして夢なんです。」
 
 なお、昨年末のダイエー水戸店(水戸市南町)の撤退は、客足に少なからず影響があったようで、これまで同社が行わなかったショッピングモールと百貨店にも、最近1店舗ずつ出店しています。これは、新たな顧客層(ファミリー層やミセス層)をジャンルに取り込み、自分達のスタイルに共感してもらおうとするものであります。
 そして、このような新しい企画は、信用保証協会の支援なくして成り立たなかったと杉浦社長は言います。
 「我が社のような中小企業がここまで成長できたのも、金融機関だけの支援では不可能で、保証協会はなくてはならない存在だと思います。これからも、我が社の夢の実現のためにご支援の程よろしくお願いしたいと思います。そして、成長しようと頑張っている若い店主もたくさんおりますので、地域活性化のためにも、保証協会さんの応援をぜひお願いしたいと思います。」

 

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