茨城県信用保証協会

元気企業

バックナンバー

株式会社 タートル工業

エレクトロニクスとソフトウェアの融合で、計測・制御をサポート!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

同社ホームページへ ! 今回は、オリジナルのADコンバータやDAコンバータ、デジタルIOなど計測・制御関連機器の製造販売や計測・制御関連の受託開発事業を行っている株式会社タートル工業をご紹介します。同社は、昭和59年に亀井邦明社長により設立されました。現在、土浦市西根南に本社事務所を有し、東京部分室として東京都文京区に営業所を置いています。

 同社の事業内容は、大きく2つに分けられます。計測・制御・通信に関連する各種電子機器の開発・販売部門と、特別仕様の機器やシステムの開発・設計・製作の受託開発事業です。

 ※「ADコンバータ」等用語については、末尾の解説を参照してください。

 

 

「ユーザーサイドに立った設計」と「高性能なのに低価格」がモットー

 

 

 1つめの計測・制御・通信に関連する各種電子機器の開発・販売事業とは、具体的には、ADコンバータやDAコンバータ、デジタルIOなどの各種電子機器の製造販売です。
計測・制御関連機器は、様々なメーカーから高性能の機種が多種多様に提供されていますが、それらの多くは高性能・高機能であるがゆえに非常に高価なものがほとんどであり、ユーザーが気軽に購入できる商品はあまりありません。
 しかし、同社では製品ひとつひとつの機能を絞ることで低価格化を実現。同時に、製品のラインナップを充実させることで多様な需要にも応え、多くのユーザーの支持を得ています。「高額な高機能製品はいらない。必要な仕様の製品のみを安く手に入れたい」というニーズを的確に捉えた結果と言えるでしょう。また、同社ではこれらのオリジナルの電子機器のインターフェースとして、いち早くUSBを採用しました。高性能かつ低価格、しかも使い勝手が良いと好評を得ています。

 

「製品開発には、ユーザーはどのような製品を欲しているか、といった視点が不可欠」と言う亀井社長。市場のニーズを捉え、品質と価格の両面で顧客に満足してもらえる製品づくりに努力していると話していました。

 

 同社製品のユーザーは、誰もが知っている大手電機メーカーをはじめ、中小企業、大学などの研究機関など実にさまざまであり、その用途も多種多様。亀井社長も「最終的に何に使われているのかよく分からないんだよね(笑)」と言います。
 なお、これらの製品は主にインターネットでの注文・販売の形態をとっており、注文を受けた場合、最速で受注した当日に商品を発送できることを売りにしています。在庫管理の手間や資金繰りとの兼ね合いもあるため、在庫をどれだけ確保すべきかという問題があるようですが、その迅速な対応もうけているようです。

 

 

 

 

 

蓄積した技術とノウハウを応用し、イメージをかたちにする専門集団

 

 

 同社の事業のもう一つの柱である計測・制御関連システムの受託開発事業ですが、納入実績としては、水力発電所のタービン回転速度の制御・データ収集システムやガン治療用の医療機器の制御装置などがあります。

 

「計測・制御装置などは、既成の装置の組み合わせである程度のものはつくることができます。しかし、形状や大きさの制限、オーバースペックがあるため高額なシステムになってしまうなどの問題が発生し、希望している装置が製作できないことがあります。そのような越えられない壁にぶつかった時、お客様が要求されている仕様に合わせて装置を開発いたします。」

 

 特注品の受託開発には、何より顧客の要求しているものを的確に捉え、期待に応えられなければなりません。そのためには、スタッフそれぞれが電子回路やソフトウェア、物理や数学などさまざま分野の専門知識を備えている必要があります。

 

事務所内の風景

「大手企業では、ハードウェアとソフトウェアの担当者が分かれていることが多く、顧客の要求がなかなか伝わりにくいといったことがあるようです。弊社は少数のスタッフがあらゆる業務を担当しているため、どちらの知識も理解していないと仕事になりませんので、そのような不都合はありません。」

 

 顧客の細かい要望に迅速に対応できる、小回りが利く点が同社の強みとなっているようです。また、製品納入後も、顧客の意見やクレームには誠意を持って迅速に対応しているそうです。

 

「お客様からのご質問やご意見には誠意を持って対応することを心がけています。特にクレームはありがたいご意見として承り、スタッフみんなで問題点を洗い出し、今後の対策を話し合うようにしています。」

 

 

 

 

 

おわりに…

 

 

 今回の取材では、「幼い頃からものをつくるのが好きなんだね、でなきゃ続かないよ。」と話す亀井社長の笑顔が非常に印象的で、私はなんだかとても羨ましく感じました。
 現在の同社を形づくっているのは、こうした亀井社長をはじめとするスタッフのみなさんの“ものづくり”に対する熱意と、まさに“かゆいところに手が届く”、ユーザーサイドに立ったサービス精神に他ならないと感じました。

 

株式会社タートル工業の更なる発展をご祈念申し上げます!

 

 


 

 

 


 

 

 

▲Top