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株式会社 海老澤製作所

徹底したIT化と社員教育が、環境に優しく高品質なサービスを実現

海老澤 社長

株式会社 海老澤製作所
     http://www.ebisawa-ss.com

代表取締役社長  海老澤 陟(のぼる)
本   社 /茨城県筑西市門井1939-1

事業内容 /プラスチック成形加工
          プリンター用精密成形部品
          自動車精密部品他
創      業 /昭和36年(法人設立:昭和42年)
事務所・工場 /茨城県筑西市新治1970-19 

環境に配慮した経営と品質管理こそが経営の理念

工場内には9種類の射出成形機が稼動 現在のオフィスのOA機器の中でも欠かすことのできないレーザープリンタやコピー機。これらのトナーカートリッジ部品を中心に、プラスチック成形・加工を筑西市にて営業しているのが株式会社海老澤製作所です。
 プラスチックの工業製品は、地球温暖化防止等の国際的な環境規制に配慮しながら、国際的な低コスト競争に勝ち残り、かつ高精度な製品を提供し続けるノウハウが重要なポイントになります。この中で同社は、環境に配慮した経営を実践するために、「環境ISO14001」を2004.6.17に認証取得し、高品質のプラスチック製品を大手メーカーに提供し続けています。
 同社を訪問させていただいた時の印象は、とにかく事務所・工場とも非常にきれいに整備されていることでした。工場内にゴミがないことはもちろん、全てのスペースに無駄なくモノやヒトが配置され稼動している同社。
「〝品質管理の徹底〟こそ我が社のモットーです。」と語る海老澤社長ですが、整理整頓された社内は、まさにその現れといえます。

 

 最先端の生産技術が受注増、低コストを実現

 

 

24時間稼動する全自動倉庫システム 昭和36年から創業している同社ですが、大手メーカーと取引を開始したのが20年以上前のことでした。
「取引当初は人中心の作業であったため、受注増時は人手不足、減少時はコストが嵩むといったように、環境に左右されやすい体制でした。」と海老澤社長。
 こうした中、約10年後には射出成形機2台を1人で管理できる体制を整え、更に10年後には、全ての成形機を一括管理できる集中管理室を設置し、自動化を進めてきました。


 しかしここ数年、大手メーカーから受注が増えるにつれて、4時間に1回納品を行う頻度となり、24時間体制での生産・管理が必須となっていました。
「2000年に大型投資を行い、24時間無人で稼動する全自動倉庫システムを導入したんです。これにより、4時間に1度の納品も先入先出でスムーズに対応でき、在庫管理も大きく進展いたしました。また、品質面では、3次元測定器や電子顕微鏡を導入して、高精密成形品への対応が可能となりました。このような設備を揃えている企業は、日本でも数少ないのではないかと自負してます。」と感慨深げに語る海老澤社長。

 長い年月をかけて、徹底したIT化を実現したことにより、低コストの実現はもちろん、不良品ゼロへの挑戦も可能とする等、受注先のニーズにこたえる経営に取り組んでいます。

 

 

 社員の育成が信頼される会社を作る

アテネオリンピックに出場した川﨑真裕美さんは、同社の社員 「いくら高性能の設備が整っていても、最終的に設備を動かし管理するのは人です。より高性能な製品を供給し、より信頼される会社となるためには、社員一人一人の能力がレベルアップすることが大切だと痛感しています。」
 毎朝8時に行う朝礼では、社長自らが挨拶し安全面等の確認事項を徹底しています。
 また、社員でも総務・経理部門の社員、機械設備を管理する社員、最終的な品質チェックを行う社員、梱包作業を主に行う社員等多岐に亘るため、職種別に内外の研修計画を毎年策定し、社員を積極的に参加させています。
 そして、社員の働きやすい職場の環境を整え、社員それぞれが自己革新を意識した中で、「自覚・自発・自治」の3自の精神で仕事に臨むように指導することが大切であると、力説する海老澤社長。
 このような環境だからこそ、アテネオリンピックで競歩部門の日本代表選手として活躍、日本記録保持者でもある「川﨑真裕美」選手が社員の1人として精力的に働いていられる所以ではないでしょうか。なお、川﨑選手は、来る北京オリンピックに向けて現在も鍛錬中です。


 

同社事務所 
 最近の経営方針として「地球と地域に優しい製品づくりで、お客様に信頼される会社にしよう」をスローガンに現在も挑戦を続けている同社。
 今年6月21日には茨城県の環境フォーラムでも受賞(全県で7社)致しました。

 今後ますますのご活躍をご期待申し上げます。

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