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ふぐ・あんこうの店 ~喜作~

全てのお客様に常に最高のサービスを提供

 ふぐ・あんこうの店  喜 作
 (島田謙三、玲子)

 http://www.tsuchiura.jp/kisaku/

所 在 地/茨城県土浦市神立中央1-12-20
        (JR神立駅から徒歩3分)
        TEL 029-831-7472

事業内容/ふぐ・あんこう、割烹料理
営業時間/昼の部  11時30分~14時
                夜の部  17時~22時
創      業/昭和54年

県南地区唯一のあんこう専門店

ご主人によるあんこうのつるし切り

 

 茨城の冬の味覚といえばあんこう料理。晩秋から春先にかけてが旬のあんこうは、これからの季節が一番美味しくなります。プルプルとしたゼラチン質の皮に淡白な白身、そして濃厚な肝。一匹の魚から様々な味わいや食感が得られます。
 そのあんこう料理、茨城県では北茨城市を中心とした北部が有名ですが、県南の土浦市神立にも美味しいあんこう料理を提供してくれるお店があります。それが今回ご紹介する県南地区唯一のあんこう料理専門店「ふぐ・あんこうの店 喜作」です。店を切盛りするのは島田謙三、玲子ご夫妻。
 ご主人の島田謙三氏は、板前として料理店の基本である味を追求。ふぐ、あんこう以外にも多彩なメニューを提供します。女将で経理担当、そして日本酒利き酒師でもある島田玲子氏はフロントウーマンとして様々な企画を立案。ホームページ作成なども玲子氏自らが行います。
 「だって、職人と経営は別ですから。」
 こう言ってご夫妻は笑いますが、まさに夫婦二人三脚。あらゆる意味で非常にバランスがとれたご夫妻であり、この店が繁盛しているのも頷けます。


難しいことにこそ商売成功の秘訣あり

 

ふぐのお刺身鍋をはじめとしたあんこう料理 石岡市出身のご主人は、学校卒業後、東京の寿司・割烹料理店で修業に励みました。しかし、「寿司だけでは駄目。もっと日本料理のレパートリーを増やさなければ」と一念発起し、横須賀のふぐ専門店へ入店。しかし、“技術は目で見て盗むもの”という風潮が当時は非常に強く、誰もふぐの調理法など教えてくれなかったそうです。
 そこでご主人は連日近くの市場に通いつめ、そこでさばかれるふぐを来る日も来る日も必死に見続けました。そのうちご主人の情熱にほだされた市場の人が指導してくれるようになり、こうしてご主人はふぐの調理法を習得。ふぐ調理師免許を取得したのです。
 そして女将さんとの結婚を機に昭和54年に独立。当初は10坪の貸店舗からのスタートでした。
 「茨城はあんこうの本場と言われていますが、実はあんこうの食文化は石岡までなんです。土浦より以南は霞ヶ浦の影響から川魚の食文化が盛ん。だから県南地区であんこう料理をやってみようと思ったんです。」
 「でも、あんこうの食文化がない地域では、逆にそれがリスクにもなります。でも、無理だ、難しいと思うことにこそ実は商売成功の秘訣があると私たちは思うんです。」とご夫妻は語ります。
 この挑戦は成功しました。県南地区にありながら美味しいふぐやあんこうを食べさせる店として、固定客も増えていきました。以降、夫婦協力して店を切盛りし、商売は順調に推移。近年では雑誌などにもよく掲載されるようになり、都内からのお客も増えています。そしてこの事実は、ご夫妻の発想を転換させたともいいます。
 「私たちも東京にはよく食べ歩きに行きますが、それは実際に美味しいし、参考になるからであって、別に東京だからというわけではありません。だったら、私たちだって東京からお客様を呼び込むことができる。いいものをご提供すれば、お客様はこちらに足を向けてくれるんです。」
 しかし、そのためには“いいもの”を常に提供しなければなりません。この発言からは、ご夫妻の料理に対する自身とプライドがうかがえます。

 

若い力が店に新風を吹き込む

後継者の洋匡氏

 

 「喜作」さんでは、昨年から娘さん夫婦もお店に出るようになりました。
娘婿である洋匡氏はアメリカの寿司店で修業を積んだ異色の経歴をお持ちです。アメリカでの修業を勧めたのは実はご夫妻でした。
 「シアトルに暖簾分けした店があるので、そこを勧めました。なぜアメリカかというと、日本で修業したら3年間は皿洗いです。でもアメリカでは平等にチャンスが与えられます。だから、それだけ早く実践力が身に付く。それにメキシコ人が天ぷらを揚げていたり、カナダ人が寿司を握っているといった光景を見たら、日本人としてやはり頑張らねばと思うはずですしね。」
 ここには、ご夫妻の常識にとらわれない、良い意味での合理性が感じられます。
 
こうして帰国した洋匡氏は、今ではご主人の良きライバルとなっています。土浦市が「まちおこし」として行っているカレーフェスティバルにおいては、ご主人があんこう、洋匡氏がふぐを材料にしたカレーを披若女将の泰子氏露。共に非常に高い評価を得ています。
「向こう(海外)で修業してきただけあり、私にはない洋風テイストの料理を作ります。娘夫婦は店に新しい風を吹き込んでくれました。」
 とご主人は目を細めます。娘の泰子氏も目下、女将修行中。「喜作」さんでは着実に次代を担う人材が育っているようです。

あんこうカレーふぐのスープカレー










 

 11月1日、新店舗がオープン!

 

11月1日、新しい「喜作」がオープン! 11月1日に「喜作」さんは新店舗をオープンさせます。場所は現店舗の前、道路を挟んで反対側になります。柱を111本使ったオール木造の建物で、中も非常に斬新なデザインになっています。
 「建坪は従来の倍以上あるんですが、収容人数は1.3倍程度に抑えました。お客様にゆっくりくつろいでもらいたいからです。」と女将さん。
 新店舗ではこれまでなかったランチタイムや土日も営業を行い、カップルからファミリー、そして宴会と幅広い層に対応しています。
 「当店は今まで夜のみの営業ということもあり、飲み屋というイメージがありました。新店舗ではそのイメージから脱却し、料理店として再出発したいと思っているんです。」とご夫妻は力強く語ってくれました。

 「当店ではふぐは一年を通してお出ししています。あんこうは予約無しで、その場でご注文いただいても結構です。これからの季節はふぐ、あんんこうどちらも美味しくいただけます。ぜひとも新しくなった当店にお越し下さい。」

 美味しい料理とお酒に加え、くつろいだ空間と温かなもてなしも提供してくれる「喜作」さん。これからのますますのご発展を当協会としても願ってやみません。
 

 

 

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