茨城県信用保証協会

元気企業

2015年01月

株式会社ヤギグローバルジャパン

「すべてはお客様のために」を合言葉に、顧客目線を徹底的に追求する自動車販売店

代表取締役社長 八木勝之
創業 平成19年3月
事業所 つくばみらい市小絹703-1
事業内容 全メーカー新車販売、各種保険代理店業務
電話番号 03-3527-9664
URL http://www.100-all-shinshakan.com

 株式会社ヤギグローバルジャパンは、国内全てのメーカーの新車を格安で販売する自動車販売店「100%新車館」を茨城、埼玉、群馬で計4店舗運営しています。
 平成26年12月4日、つくば市内のつくば中央店を訪問し、八木勝之代表取締役社長に話を伺いました。

当社のあゆみ

つくばみらい市の本店

八木社長は、学校卒業後国内ディーラーに就職し、その後店舗を全国展開する大手中古車販売会社に転職し、店長や新車販売部門の統括責任者、常務取締役などを歴任しました。

平成18年に中古車販売会社を退職し、平成19年3月に当社を設立、つくばみらい市に「100%新車館」1号店を出店、国産全メーカーの新車販売をスタートしました。

当社が展開する「100%新車館」は、国産全メーカーの新車を取り扱うという業界の常識を覆す業態と新車がディーラーの営業マンとの価格交渉なしで格安で購入できる手軽さが受け、順調に売り上げを伸ばしています。現在では、茨城県のつくばみらい市のほかつくば市、埼玉県加須市、群馬県伊勢崎市に1店舗ずつ合計4店舗を構えるまでに成長を遂げています。また、当社は従業員数25名で、年間1,500台の新車を販売するという少数精鋭による驚異的な販売力を誇っています。

インターネットとおもてなしの融合

八木社長が創業時に思い描いたのは、「お客様の立場に立った理想の新車販売店」です。国内の自動車ディーラーはメーカーごとに店舗が分かれ、お客様はそれぞれのメーカーのお店を回って商談を行わないとなりません。また、価格が一律ではなく、お客様が何度もお店に通って営業マンと価格交渉を重ね、納得できる値引きを勝ち取る必要があります。それは、八木社長の理想とは遠いものでした。

そこで八木社長は、①全国産メーカーの新車を1店舗で取り扱う②広告費などの無駄な経費をカットし安価な価格を実現する③ホームページ(以下HPという)上で販売価格を公開し、公平な価格で販売する、という独自の販売スタイルを構築しました。

    平成19年以降、多数の支店・支社を展開している

  • つくば店

  • 埼玉加須店

  • 東京支社(法人営業部)

また、当社の商談申し込み受付はHPで行い、お客様は当社HPに掲載された営業担当者から、好みの営業担当者を選択する指名制を採っています。
HP上には、営業担当者の趣味や好みの食べ物などのほか、営業担当者がお客様から受け取ったアンケートが全て公開されています。

八木社長は、
「フィーリングの合う営業担当と楽しくお買い物をしていただきたいとの思いから指名制を採っています。アンケートはお客様から必ず回答をいただき、厳しい声を含めて全てHPで公開します。お客様はアンケートの内容も参考に担当者を指名されますので、担当者は徹底したお客様目線とサービス向上を意識します。従業員はお客様に育てていただいているのです。」
とおしゃいます。

取材に伺った日は生憎の雨でしたが、駐車場に入った際に外で待機していた従業員の方が「お待ちしておりました」といって傘を持ってすぐに駆け寄ってきてくださいました。取材でお伺いした取引先に対する応対とは思えない接客に思わず感動しました。

最高のおもてなしを心がける

八木社長は、
「取引先もお客様も関係ありません。私たちの店舗の敷地に入られたらすべて同じように対応するように徹底させています。」
とおっしゃいます。

入り口はインターネットですが、来店時は最高のサービスでおもてなしをする。そこには、八木社長の経営哲学が息づいていました。

コスト削減と顧客満足度向上の両立

八木社長は、
「弊社のスタッフはLCC(格安航空会社)と同じで、一人何役でもこなします。」
とおっしゃいます。
それは、お客様に喜んでもらえる価格を実現するためには不可欠なのだそうです。その他にも、広告は出さずホームページでの集客のみにとどめ、コストの発生要因となる在庫は基本的に持たず、お客様から注文を受けてからメーカーに発注するなど、あらゆるコスト削減を行っています。

また、お店にはナンバー登録していない展示車両が何台もありますが、それはお客様に販売しないこだわりがあるそうです。

「展示車両はどうしても細かな傷などが発生する場合があります。ピカピカの新車で喜んでくださるお客様の笑顔が見たいので、展示車両の販売は一切行いません。」
と八木社長はおっしゃいます。

また、お客様が購入の際にオプションで選択できるカーナビは、国内一流メーカーの高級カーナビを安価で選択できるようにしています。これは、八木社長が独自に築いた人脈により、カーナビメーカーと直接取引を行うことで実現できた価格なのだそうです。

カーナビメーカー側も、国内全自動車メーカーの全車種を取り扱う当社からメーカーの枠を超えて有益な情報が多数得られるため、それを新製品の開発に活用しています。

コスト削減が顧客満足度低下につながらず、逆に顧客満足度向上につながっている。そんな理想的なコスト削減のかたちがそこにはありました。

これまでの苦労と今後の夢

社員旅行の様子

創業時、「100%新車館」のビジネスモデルを金融機関などに説明にした際に、世の中にないビジネスモデルでなかなか理解が得られず、資金調達に大変苦労された経験があるそうです。

そんな厳しい船出でも、八木社長の経営ビジョンに共感し諦めずついてきてくれた従業員への感謝と恩返しのため、毎年社員旅行で海外に行ったり、業績が良い時は年に3回賞与を支給したりと、従業員へ最大限の還元を行っているそうです。

八木社長は今後の夢について、「株式上場です」と、ストレートにおっしゃいます。それは、新車購入の新しいかたちを全国に広げ、お客様の笑顔を増やしたいとの八木社長の思いからです。

また、株式上場の暁には苦労をともにしてきた従業員に株式を保有してもらい、労をねぎらうこともお考えなのだそうです。

おわりに

当社の行動は、「すべてはお客様のために」という合言葉のもとに行われています。

顧客目線や顧客満足度の追求など、言葉で表すのは簡単ですが、それを実行し常に最高のサービスを提供するのは相当な努力が必要だと思います。

従業員のモチベーションを維持し、お客様の声を即座に現場に反映させる仕組みをつくるなど、八木社長がお考えになった多くの工夫が印象的でした。

そのようなたゆまぬ企業努力が多くの消費者の共感を呼び、25名の従業員が年間1,500台もの新車を販売するという驚異的な実績に結びついているのだと思います。

今後のますますの発展をお祈り申し上げます。

  

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