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あじたま販売 株式会社
卵の安定供給に努めて40年 安心・健康をテーマにオリジナル卵を開発
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消費需要に即応し、手作業から機械化、自動化へ
毎日の食卓に欠かせない卵。その卵が高価だったのはずいぶん昔の話です。今では、安価で気軽に食べられる食材として大量に消費される時代になりました。
そんな時代の変化とともに歩んできたのが、稲敷市に本社を置く「あじたま販売株式会社」。昭和40年の創業から卵の安定供給に努めてきました。
昭和40年といえば、卵は今のように安い食材ではありません。当時は各地の小規模養鶏場が、付近の小売店などに、それぞれ卵を卸していた時代。
それが、販売方式の劇的変化ともいえるスーパーのチェーン展開によって業界に「大量生産、大量加工、そして安定供給」という革命が起きました。
この中で同社が選択したのは、パック詰め・卸での大量販売という道。現在では1日18~19トンもの卵を仕入れてパック詰めしています。これはMサイズの卵で約30万個という量。この18~19トンもの大量の卵は、洗浄から殺菌、検査、サイズ分け、パック詰めまでを自動でこなすラインで、衛生かつ効率的に次々と加工されています。
大量販売という時代の変化に対応するための大量加工体制。その体制にいち早くシフトし、設備を導入したことが飛躍につながったと大川社長は話します。
安全・健康志向に訴える自社ブランド卵を開発
「卵の選び方で消費者は二分されます。ひとつは値段で選ぶ人、もう一方が安全や健康を重視する人です。当社では特殊卵と呼ばれる付加価値の高い卵の開発も行っています。」
同社は大量加工の効率化を進めるだけでなく、ターゲットを絞った独自の商品開発にも取り組んでいます。特殊卵は価格競争で勝負する一般的な卵と違い、値段は高いものの与える飼料から見直した安全や健康重視の卵。使用しているのは農薬不使用、非遺伝子組み換えの原料から作られた飼料です。
商品開発には取引先となる養鶏場とのパートナーシップが何より重要と話す大川社長。現在、同社では福島県1ヶ所と栃木県2ヶ所の養鶏場と提携し、多数の特殊卵を生産しています。
その代表が、胡麻を混ぜた飼料で育てた鶏の卵「ごまたま」、純国産で古くから飼われている鶏種“さくら”の「さくらたまご」、DHA入りの飼料で育てた「健脳卵」。そして、地元稲敷市を本境地とする社会人野球チーム「茨城ゴールデンゴールズ」をシンボルにした「ゴールデンエッグス」です。
革新的保証「イマージ」で設備一新
昨年の夏には情報誌『ぎゃらんてい』で見た大型設備の保証制度イマージの記事をきっかけに設備を一新した大川社長。パック詰めの機械は年々処理能力がアップするので、定期的に買い替えが必要になるともいいます。
「イマージは、機械などの設備には保証人や担保の必要もなく、また長期型保証なので、私どものような小規模の企業にはありがたいものです。今までになかった商品としてたいへん魅力を感じています。今後も保証協会をはじめ、様々な形でご支援いただくことがあると思いますが、どうぞよろしくお願いいたします。」