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アスクウォーク有限会社

自由な発想力で、顧客のニーズをとらえたこだわりのサービスを提供

圷 真一 社長

 アスクウォーク有限会社
  
   代表取締役 圷 真一

 事 業 内 容   生活雑貨、衣料品販売、

           レストラン、カフェ

    
 店  舗     茨城県水戸市米沢町325-1


 創  業     昭和62年4月
          (法人設立 平成12年7月)

 生活雑貨等の〝my favorite things〟を提供し成長

 

 キッチン・バス用品、食器類、リビング・収納用品、そして衣類等の日用品、生活雑貨類は、生活する上で欠かせないものです。そして多くの場合、安くて便利なものを求めがちですが、一方、毎日使うものだからこそ〝こだわりのモノ、お気に入りのモノを使いたい〟と思う時もあるのではないでしょうか。特に20、30歳代を中心とした女性は、毎日の生活を快適に送るために、あまり価格にこだわらず、おしゃれで自分のお気に入りのモノに囲まれて暮らしたい、そのようなモノを使いたい、あるいはプレゼントしたいと思う方が多いようです。


 これら〝こだわり〟のニーズに対応した生活雑貨類、衣料品、アクセサリー等を提供しているのが、アスクウォーク有限会社です。平成18年にオープンした水戸市米沢町の本店を始め、同市水府町、さらには県外5ヶ所のショップを経営し、着実に固定客を確保、現在年商は10億円に届こうとしています。 
 「既成概念にとらわれない自由な発想力を持ち、小さな店舗から妻と二人三脚でこつこつとやってきたことが今に繋がっていると思います。これからも、より多くのお客さんに生活を楽しむための〝my favorite things(お気に入り)〟を提供していきたい。」と圷真一社長は語ります。

 

 スタートは16坪のショップから

 

水戸市水府町の店舗 圷社長が独立し、雑貨類のショップを始めたのは20年前。水戸市街のファッションビルのワンフロア、小さな16坪のショップからのスタートでした。「東京にはあるけど水戸にはない、おしゃれでこだわりのある雑貨小物を扱う店を出したかったんです。そこで、洋雑貨屋〝メイプルファーム〟を出店しました。しかし、創業当初は、資金不足から満足な仕入もできず、たった16坪のフロアでも広く感じるくらい商品が少なかったんです。」と懐かしそうに圷社長は語ります。
 しかし、このことが結果的にいい経験となります。
 「資金力がない分、いかに効率よくお客さんが求めるものを仕入れていくかに力を注ぎました。そしてそのために、弊社の名前〝Ask Walk〟のとおり、足で稼いでいろいろなものを見聞きしてニーズをとらえていきました。」と語る圷社長。東京のショップに足繁く通い、一歩進んだ顧客の趣向や店舗レイアウトを徹底して学び、商品の売れ行きを向上させました。また、単に売上を増やすだけでなく利幅の高い商品の買付にも注力しました。こうして、地道ながら少しずつ品揃えを豊富にし、売上規模そして店舗の規模を拡大することに成功していったのです。

 そして、開業して5年後の平成4年には、〝メイプルファーム前橋店〟、翌年には〝メイプルファーム山形店〟をオープンと次々他県にも出店して行くことに。さらに、その数年後には、洋雑貨のメイプルファームに加え、婦人服〝ボタン〟、婦人下着類〝アンジェリーク〟、和雑貨〝真堂〟と、様々な形態のショップを1ヶ所に集約させた郊外路面店(水戸水府店)をオープンしました。一歩進んだこだわりのモノを様々な形態で提供するショップは、女性客を中心に評判を呼び、同社は平成16年には年商9億円まで成長していきました。 

 

 様々な層の顧客が見て楽しめる空間を演出

 

ヨーロッパ調の新店舗・本店(水戸市米沢町) 

 売上拡大に伴って、広い駐車場、在庫スペース・売り場面積の拡張が同社にとって差し迫った課題となっていました。こうした中で、平成18年3月、水戸市米沢町に新店舗をオープンし本社機能も移転しました。
 この新店舗はヨーロッパ調の大きな建物で、通る人々の目を引きます。裏手にある広い駐車場に車を停め、石畳の路地を歩いて行くと、建物にはたくさんの入口があり、それぞれに雰囲気を変えたショップが並んでいます。これらショップは入口は別々ですが、建物内でひとつに繋がっているので自由に行き来ができるようになっています。
 ショップの種類も和洋雑貨、婦人服類に加え、新たにメンズショップ、お花屋、カフェそしてフレンチレストランと豊富で、様々な層の顧客がおしゃれな雰囲気の中で心地よく買い物、食事等をできる空間となっています。
 「現在は若い女性が主たるお客様ですが、和物やメンズ和雑貨屋〝真堂〟ショップにも力を入れており、ぜひいろいろな層のお客様に、友達、恋人、家族と連れ立って来店していただきたい。そして、有意義で楽しい時間を過ごしてお気に入りの商品を買っていただき、ご自宅でもすてきな毎日を過ごしてもらえたらと思っています。」と圷社長。
 

 取材させていただいた時は、平日のお昼過ぎにもかかわらず、女性客を中心に多数の方が来店されていました。そして、中には年配の女性の方や恋人と一緒に来ているのでしょうか、若い男性の方も何人か見受けられ、着実に顧客の層が広がりつつあるようです。
 この新店舗が、同社がさらなる成長をしていくための大きなステップとなることはまちがいありません。

 

 

 

 自主性を重んじた社員教育とオリジナルブランドで世界を目指す

フレンチレストラン〝ラミ・デュ・アクシーヌ〟〝夢は全国、全世界に店舗を拡大していくこと〟と語る圷社長ですが、規模が大きくなるにつれて人材の大切さを最近身にしみて感じているそうです。
 こうしたことから、定期的な店長会議の実施はもちろん、社長が1ヶ月に1度は遠隔店舗も含めて各店を回り指導に当たっています。なお、各店の店長になる者は、本店(水戸)で一定期間勤務し、同社の理念、考え方を把握できる人材を選んでいるそうです。
 しかし、そうした中でも社員の自主性を重んじ、そこから自由な発想が出てくることを期待しているそうです。「弊社は約100人の社員がおりますが、タイムカードを置いておりませんし、細かい内部規定も設けておりません。ガチガチの規則で固めてしまうと自由な発想・アイディアが出なくなってしまいますし、何より私自身が規則で縛られるのが嫌なんです。しかし、自由が100%ということは責任も100%ということです。これだけはよく心に刻んで仕事に精進してほしい、と常々言い聞かせています。」このような独特の人材教育の1つとして、同社では商品の買い付けも社員に一任するようにしています。自分のセンスで自由に買付ができる反面、責任も伴う訳ですから、おのずと心構えも違ってきます。この方法により、同社では若いバイヤー(買付人)が着実に育ってきております。

 

 さらに圷社長はこう言います。「大手ショッピングモール等の進出もあり、当業界も競合が厳しくなってきています。そうした中で差別化を図っていくために〝オリジナルブランド〟の製作にも取り組んでいきたいと考えています。」この取組みの一環として、同社ではデザインセンスに長けた「人財」を積極的に採用。企業戦略に沿った人材確保にも余念がありません。

 なお、他にも、近くホームページもリニューアルしオンラインショッピングにも着手予定等、自由な発想力で夢に向かって現在進行形中の同社。今後とも、様々な〝my favorite things〟を提供し、成長していかれることをご期待申し上げます。

 

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