茨城県信用保証協会

元気企業

2014年11月

株式会社ノーブルホーム

顧客のライフスタイルに寄り添った提案で快適な暮らしを提供する

代表取締役社長 福井 英治
創業 平成6年10月
事業所 茨城県水戸市笠原町1196-15
事業内容 注文住宅の請負・設計・施工管理、建売住宅の施工販売、宅地の企画開発・販売等
電話番号 029-305-5555
URL http://www.noblehome.co.jp

 株式会社ノーブルホームは、注文住宅の請負・設計・施工管理や、建売住宅の施工販売、宅地の企画開発・販売等を手がける企業です。
 平成26年9月9日、水戸市の本社を訪問し、福井英治代表取締役社長にお話を伺いました。

当社のあゆみ

水戸市の本社

福井社長は、日本体育大学を卒業後、高校の体育教師兼野球部監督として3年間、その後家業の廃棄物処理業に1年間従事していました。しかし、かねてから独立し不動産業に関わりたいとの強い想いがあり、県内の不動産会社に勤務して修業を積み、平成4年に㈱ステージプランニング、2年後の平成6年に㈱ノーブルホームを設立しました。

㈱ステージプランニングが土地売買・仲介、同社が住宅建築という分業のもと、はじめの5年間は同社側の業務を福井社長が一人でこなしていたそうです。建築用地の取得から住宅建築までワンストップで相談できる安心感や、お客様の要望に合った住宅デザイン・設計の提案力が地域で評判を呼び、順調に事業を拡大していきました。

現在では、200名近い従業員と県内各地に多数の展示場を擁し、県内でもトップクラスの住宅販売戸数を誇るまでに成長を遂げています。

理想の家造りへのこだわり

  • 社員の方々(インテリアコーディネーターと営業担当の社員)

同社では、自由に設計できる注文住宅や、理想の暮らしをコンパクトにまとめた企画住宅の建築を主に手がけています。

福井社長が家造りで最も重視しているのが、デザインとクオリティ、コストの両立です。お客様のライフスタイルやニーズに合わせた間取り・デザイン設計のほか、内装は社内のインテリアコーディネーターがお客様との打合せを重ね、壁紙から照明、家具に至るまでプロの視点から提案を行い、お客様がイメージする理想の家に近づけていきます。

同社は従業員の男女比率がほぼ等しく、インテリア提案に女性が多く活躍しており、女性ならではの目線を生かした提案力も魅力の一つです。また、設計担当者やインテリアコーディネーターが約30名ほどと多数在籍し、自社で行うことでコスト削減にもつながっています。

現在の受注の4割ほどは、同社が手がけた住宅のオーナーや業者同士のネットワークからの紹介によるものだとか。購入者が人に勧めたくなるような顧客満足度の高い家造りや、取引先などからの厚い信頼が、会社の成長につながっています。

  • 2013年にオープンしたひたちなか海浜展示場。外観・内装共にこだわってデザインされている。

高い意識の共有

第10回ノーブルホームカップ決勝戦

同社の従業員の平均年齢は30歳ほどと若く、若者が多数活躍する活気溢れる会社です。本社を訪問した際も、和気あいあいと仕事に取り組む社員の方々の姿が印象的でした。

社員教育の上で福井社長が特に重視しているのは、従業員同士の協力姿勢や向上心、そして気配り・配慮の大切さです。

「いずれも、お客様に満足頂ける家造りのためには不可欠なものです。従業員数が増え、会社が成長する中で、会社の方向性を束ねることに苦労していた時期もありましたが、試行錯誤を重ねた末、社員が同じ高い意識を共有するためには、社長である私が情熱を持って会社のあるべき姿を語っていくことしかないとの考えに至り、社員教育に注力しています。」
と福井社長はおっしゃいます。

同社では、オーナーの方々や地域への恩返しの一環として、茨城県学童軟式野球大会(ノーブルホームカップ)・植樹体験など親子参加型イベント(ノーブルキッズ)等の開催や、霞ヶ浦・北浦清掃活動への参加など、地域・環境貢献に力を入れています。中でもノーブルホームカップの規模は大きく、スポーツ少年団の運営協力や多数の企業の協賛を得て、今年度は132チームが参加、10回目を迎えました。

これらの活動は、社員の意識や使命感をより高めるだけではなく、地域の方々との絆を深めることにもつながっています。

課題と今後の目標

消費税率引上げによる駆け込み需要とその反動、少子高齢化に伴う住宅需要低下など、業界全体の課題は数多くありますが、同社では将来を見越した取り組みを開始しています。

一つは、ローコスト住宅の提案や戸建て賃貸住宅の建築です。若者もマイホームを手に入れやすい環境を作ることや、資産活用を考える顧客へ裾野を広げることを目標に掲げています。

もう一つが、メンテナンス部門の重視です。東日本大震災後に今まで建築してきた住宅の点検に奔走する中、アフターフォローの重要性を実感し、メンテナンス部門の強化を進めたそうです。24時間365日営業のサポート窓口の設置や30年間長期保証システムなど、顧客の安心・安全・快適を追求する体制を採っており、既存顧客のリフォームの注文など、新たな需要の取り込みにも積極的に取り組んでいます。

福井社長は、住宅購入時のライフスタイルや年月の経過に伴う生活の変化、価格帯などあらゆる顧客の多様なニーズに応えることで、地域の方に愛される、地元密着型の建築業者になることを目指し、今後も活躍されていくことでしょう。

おわりに

マイホームは人生で一番大きい買い物といわれますが、だからこそ購入する方は様々な夢や明るいライフスタイルをマイホームに託すのだと思います。

その夢やライフスタイルにどこまでも寄り添い、顧客も気づいていない潜在的なニーズまでも引き出す設計や提案力、地域貢献にかける福井社長の熱い想いが地域での高い評価と共感を生み、会社の成長につながっているのだと思います。

今後のますますの発展をお祈り申し上げます。

  

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