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東神電池工業株式会社

非常用蓄電池と自動車電装品のエキスパートとしてお客様に確かな安心と安全を提供



 東神電池工業株式会社は、非常用蓄電池設備・電源装置の販売・施工・メンテナンスを主体に、施設照明器具の販売、太陽光発電システムの設計・施工、自動車バッテリー・電装品の販売・取付・修理、カー用品小売「イエローハット石岡店」と、幅広く事業を展開しています。
 平成25年2月20日、本社を訪問し、永井忠弘代表取締役社長にお話を伺いました。



当社のあゆみ


 昭和23年4月、永井弘氏(永井社長の祖父)が水戸市城東の自宅兼修理工場にて、自動車バッテリー・電装品修理業を個人創業しました。
 事業拡大のため、昭和25年5月に当社を設立、昭和28年に東京支店(現・東京事業所)を開設しました。

 その後、東京電力、日本原子力研究所(原研)及び動力炉・核燃料開発事業団(動燃)(注)と取引を開始。また、三菱電機のカーエレクトロニクス製品、澤藤電機のトラック・バス用電装品、日本電池(現・GSユアサグループ)の蓄電池設備・電源装置の販売を始めました。


(注)現・独立行政法人日本原子力研究開発機構(原研と核燃料サイクル開発機構(旧動燃)の統合再編により平成17年10月設立)。



 昭和61年2月、永井靖彦氏(永井社長の実父、現・取締役会長)が代表取締役社長に就任しました。

 時代は昭和から平成となり、自動車電装品の高品質化・長寿命化が進み、当社の電装品修理売上は減っていきました。


 そこで、平成10年、カー用品小売業の「イエローハット」にフランチャイズ加盟し、石岡店を皮切りに、水戸中央店・友部店・下館店・下妻店と出店を重ねました。




 ところが、車社会の変化(若者の車離れ、女性ドライバーの増加、燃費の良い軽自動車・コンパクトカー・エコカーの普及など)や同業者間の低価格競争の結果、後付けカー用品の売上は減少していきました。
 そのような理由から、平成19年、黒字店舗であった石岡店を除く4店舗の営業権を売却し、カー用品小売事業を縮小しました。

 平成24年11月、永井忠弘氏が代表取締役社長に就任。東日本大震災後、旧本社ビルが耐震基準を満たしていないことが判明したため、平成24年12月、本社を新築移転しました。新本社ビルに設置された太陽光パネルとリチウムイオン電池を組み合わせたシステムは、非常時でも太陽光発電と蓄電池により継続的な電力を確保することができます。





従業員を一番大切にすることにより、従業員もお客様を大切にする


 当社の取扱商品は、非常用蓄電池設備、電源装置、照明器具、太陽光発電システム、自動車バッテリー・電装品、カー用品と多岐にわたっています。
 主力商品の非常用蓄電池設備や電源装置は、地震・火災・停電などの非常時のバックアップ電源であり、オフィス・流通・電力・上下水道・通信・医療・金融・セキュリティーなど、社会のあらゆる分野で導入され、震災を機にその重要性はますます高まっています。



 当社では、永年にわたり蓄積された豊富な情報と高い技術力を駆使し、お客様の使用環境や要望に合わせて最適なシステムを設計・提案し、メーカーに発注しています。完成品は設置現場に納入され、当社が据付工事を行っています。

 このほか、数十年先を見据えた長期の保守・運用計画の策定から日常定期点検の実施、緊急時の対応、修理加工、更新など、お客様の使用状況を踏まえ、柔軟できめ細やかなメンテナンスサービスを提供しています。お客様の設備情報や工事履歴はデータベース化され、「365日24時間メンテナンス対応」により、お客様の安心と安全を守っています。

 1,500か所を超える設置先の約7割は官公庁の施設や下水道施設などで、残る3割は病院、ホテル、介護施設、大型商業施設、大型ビルなどです。営業エリアは、関東地方を中心に、遠くは四国や九州にも対応しています。



 また、最新技術を習得した自動車技術スタッフが、バッテリー・電装品・オーディオ・エアコン・ETCなどの取付・修理・点検を行っています。





 正社員の採用を重視する理由や従業員を一番大切にする理由について、永井社長は次のようにおっしゃっています。



「従業員は、正社員が70名で、パートは3名です。お客様にご満足いただけるサービスを提供するには、高い技術力を持った正社員でなければなりません。私は従業員を一番大切に思っています。従業員を大切にすることによって、従業員もお客様を大切にしています。多くの方に当社のファンになっていただけるように、従業員一人ひとりの技術力はもちろん、社員力を磨いていきたい。」



 人材教育では、メーカー主催研修への参加やOJT研修のほか、電気・自動車関係の各種資格取得を奨励し、スペシャリストの養成を図っています。



理想の会社づくりを目指して


「社員が誇りを持って生き生きと働き、『ここで働いていて良かった』と思える会社にしたい。従業員の家族・親戚・友人など周りの人から『いい会社だね!』と言っていただける会社にしたい。」



とおっしゃる永井社長。目下、当社の10年後の経営ビジョン、経営戦略、経営計画の立案に邁進しています。

 非常用蓄電池と自動車電装品のエキスパートとしてお客様に確かな安心と安全を提供する東神電池工業株式会社のますますのご発展をご祈念申し上げます。




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