茨城県信用保証協会

元気企業

2014年03月

株式会社ムラカミ

地域に密着した独自のビジネスモデルに基づき、お客様の安心・安全・快適なカーライフをお手伝いする

代表取締役社長 村上直之
創業 昭和32年2月(法人設立)
事業所 茨城県笠間市東平2-3-26
事業内容 セルフガソリンスタンド、車検・一般整備、中古車・新車販売、車買取り、車磨き、傷・へこみ修復、板金塗装、レンタカー、不動産事業
電話番号 0296-77-1188
URL http://www.atacars.com

 創業101年の株式会社ムラカミは、石油元売の系列に属さないプライベート・ブランド(PB)のセルフ・ガソリンスタンド(セルフSS、SSはサービス・ステーションの略)、車検・一般整備、中古車・新車販売、車買取り、車磨き、傷・へこみ修復、板金塗装、レンタカー、不動産事業を営んでいます。
 平成26年1月8日、本社と店舗を訪問し、村上直之代表取締役社長に話を伺いました。

当社のあゆみ

友部駅前店のみなさん

大正2年、村上直次郎氏(村上社長の御祖父)が旧・宍戸町(現・笠間市)で米穀肥料商を創業し、戦時中は、霞ヶ浦海軍航空隊友部分遣隊に軍用米の納入も行っていました。

直次郎氏から家督を相続した村上包一氏(村上社長の御尊父)は、昭和25年、主要食糧集荷指定業者(農業者の委託により、主要食糧を政府に売り渡す業者)として国の指定を受け、昭和26年、石油製品の販売を開始しました。

昭和32年2月、有限会社村上商店を設立、村上包一氏が代表取締役に就任し、平成5年3月、株式会社ムラカミに変更しました。

村上直之社長は、大学卒業後、会社勤務を経て、昭和57年、当社に入社しました。

平成10年4月、国の規制緩和によりセルフSSが解禁されたのを機に、村上社長は業態転換を決断します。村上社長は、業態転換を決断した理由について、次のようにおっしゃっています。

「創業以来、米穀集荷と農薬肥料販売が主たる事業でしたが、経営の安定を図るには、掛売り商売から現金商売、キャッシュフロー経営への転換が必要であると考えていました。1990年代前半、アメリカのセルフSSや車修理工場を併設したカー用品店などを視察し、アメリカのビジネスモデル(商売の仕組み)を研究しながら事業構想を練り上げてきました。」

平成10年9月、旧・友部町(現・笠間市)に、整備工場、洗車場、セルフSSを併設した『オートケアセンターアティア友部店』を出店し、村上直之氏が代表取締役社長に就任しました。

  • オートケアセンターアティア友部店

  • アティア友部店のみなさん

自立した経営の根幹をなす独自の会員制度

村上社長は、客数や販売数量の最大化を目指すのではなく、地域に密着したリピート需要の獲得に最も力を入れています。その鍵となるのが、『セルフカード』(給油プリペイド機能付ポイントカード)を活用した会員制度であり、セルフカードにより会員一人一人の給油や車整備等のデータを一元管理するシステム・オペレーション(情報システムの管理・運用方法)を独自に考案しました。

    【当社の会員制度を支える独自のシステム】
  1. 会員登録・車検・車購入でガソリンが割引となる「ガソリン割引システム」
  2. 給油に加え、整備でもポイントが貯まる「ポイントシステム」
  3. 過去の整備データを分析して次に必要と思われる整備内容を自動算出し、インターネットによりお客様に情報提供が可能な「顧客管理システム」

独自のシステムを活用してお客様の要望に応える経営姿勢は、お客様との信頼関係を深めるとともに、当社の収益源の多様化にもつながっています。具体的には、初めにセルフ給油を利用したお客様が、次にオイル交換や車検でポイントを利用し、さらに、車磨き、傷・へこみ修復、板金塗装、レンタカーの利用、車購入などに広がっています。

また、村上社長は、当社の強みと今後の事業展開について、
「強みは、『インディペンデント(自立した)企業』であることです。すなわち、事業用不動産を自己所有し、燃料の調達と販売はPBであり、経営の意思決定も元売の意向に左右されず、独自のビジネスモデルを構築し、自前のシステム・オペレーションを保有していることです。中小企業が生き残るには、経営や事業戦略における独自性が重要です。

また、SSの閉鎖が相次ぐ中、法人の給油需要は以前よりも高まっています。そこで、クレジット会社と連携して、法人の掛売りに対応したセルフ給油決済システムを導入し、整備、新車・中古車販売、任意保険販売、中古車リースと、法人事業を拡大していきたい。」

おわりに

先の東日本大震災を機に、SSはライフラインとしての重要性が改めて認識され、地域のエネルギー供給を支える公共性が再評価されている一方で、国内における自動車燃料の需要減少は顕著であり、SS数も減少の一途を辿っています。エコカー等の更なる台頭も予測されます。

このように、SS業界を取り巻く経営環境は大きな変化に直面していますが、当社では、現在の事業体系を起点と位置づけ、更なる「事業の派生」を志向しています。派生事業は、現在の顧客に新たな商品・サービスを提供することや、現在の商品・サービスを組み合わせて新たな価値を創造し、新市場や異業種に適合させることを原則とし、現在、いくつかの案件が進行しています。

村上社長は、「おそばにいてお役にたちます」を経営理念に掲げ、自立した社員一人一人が仕事にプライドを持って働ける職場環境づくりや、お客様との信頼関係を重視し、独自性に富んだ個性際立つ企業づくりに邁進しています。

今後のますますの発展をお祈り申し上げます。

  

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